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OKIウィンテック株式会社(現・OKIクロステック株式会社)は、エネルギー管理のトータルソリューションを提供する企業です。
同社の新規事業「SEEMS®」(Saving Energy and Eco Management Service)は、省エネ診断からシステムの構築、運用管理、保守までを一括して担うサービスで、企業のコスト削減と環境負荷低減に貢献しています。
当社フィンチジャパンは新規事業「SEEMS®」の事業化までの支援を実施。
2011年に事業化、開始からわずか4年で30億円規模の事業に成長しました。具体的には、設備投資のハードルを下げることで多くの企業に導入が広がり、エネルギー効率向上と投資対効果の最大化を実現しました。
本プロジェクトの最大の目的は、2011 年当時に高まっていた「省エネ機運」を踏まえた新規事業開発でした。
結果、東日本大震災を契機に省エネ需要が急速に高まる中、具体的かつ実行可能な提案が求められていた企業に対して、「省エネへの高い意識」と「設備投資への不安」という二つの相反する課題を解消しながら、持続的なコスト削減を可能にするソリューションの提供を目的に、プロジェクトは進行しました。
本フィンチジャパンは、OKI クロステックが新規事業「SEEMS®」を立ち上げる過程で一貫した市場性/事業性調査によるサポートを行いました。市場性調査では省エネニーズの高まりを捉え、事業性調査では企業が抱える「コスト削減」と「投資対効果」の課題を明確化しました。
これらを基に、CCFL 導入による設備投資の最適化提案と、売電可能な太陽光発電システムの組み合わせによる総合的なエネルギーソリューションを構築。結果として、事業化後、企業の省エネ投資を加速させることに成功しました。
2011 年当時、日本国内では省エネ意識が高まっていたものの、具体的な投資や取り組みは進んでいない状況でした。
フィンチジャパンはこの市場の動向に注目し、徹底した市場性・事業性調査を実施。企業へのヒアリングにより、「LED 導入は高価で投資効果が見えにくいこと」が障壁となっていることを明らかにしました。さらに、光の波長に優れ、省エネ性能も高い CCFL(冷陰極蛍光管)に注目し、導入ハードルを下げる提案を構築。これに加え、金融サービス企業と提携し、売電可能な太陽光発電システムを組み合わせた「省エネトータルエンジニアリングサービス」を事業化しました。結果として、OKI クロステックは企業の省エネニーズに応え、開始3年で事業規模を 30 億円以上に拡大することに成功しました。
本支援事例のポイントは、市場の変化をいち早く察知し、設備投資のハードルを下げることで企業の意思決定を後押しした点にあります。省エネ市場は成長性が高い一方で、導入コストやリスクがネックとなっていましたが、具体的なソリューション提案と投資回収の見通しを示すことで、多くの企業の参入を実現しました。本事例は、社会的な変化に迅速に対応し、持続可能な事業成長を達成する好例となったと考えます。