企業事例紹介

株式会社オフィスバンク(現・株式会社HATARABA)は、不動産仲介および管理を行う企業であり、現在中小ビルの管理課題を解決するための新事業を展開しています。

同社はAIを活用したプロパティマネジメントサービスにより、業務フローを自動化、省人化とコスト削減を実現しました。特に、老朽化が進む中小ビルと高齢化するオーナーの課題に対し、効率的な管理ソリューションを提供しています。

プロジェクトの目的

本プロジェクトの目的は、不動産業界における変化の兆しやコンペリングイベントの調査、およびその要素を捉えた新規事業の立ち上げが目的でした。

フィンチジャパンは不動産業界における市場性・事業性調査を実施。
結果、不動産業界における中小企業の抱える問題に着目し、ヒューマンエラーを防ぎ、省人化を進める A I サービスの立ち上げにより、ビルオーナーや管理会社の経営課題を解決することを目指しました。

※コンペリングイベントとは、社会の流れが非常に高い確率でその方向性に進むことが明らかなものの、まだ多くの人が気づいていない「変化の兆し」のことを指します。

プロジェクト概要

フィンチジャパンは、オフィスバンク様の新規事業立ち上げプロジェクトに参画。2015〜19 年の期間、マクロトレンドの調査〜市場性調査〜事業性調査分析を実施しました。業務フローの改善と AI を活用した中小ビル向けのプロパティマネジメントの(半)自動化サービスを構築。新規事業サービスの立ち上げを支援しました。

フィンチジャパンは不動産業界のトレンドを把握するとともに不動産業界における市場性・事業性調査を行い、中小ビルの老朽化や高齢化問題、管理業務の煩雑さを特定し、AI を活用したプロパティマネジメント業務の自動化システムの企画を提案。ヒューマンエラー防止と業務効率化を実現した新規事業サービスの立ち上げを支援しました。

中小ビル管理における課題感を捉えたサービスを展開

中小ビルは老朽化が進んでいる一方で、オーナーの高齢化や管理コストの増加が大きな課題となっていました。フィンチジャパンは市場調査を実施することで、ヒューマンエラー防止と業務効率化の必要性を特定することに成功しました。

AI技術を活用し、中小ビル向けの自動プロパティマネジメントサービスを構築しました。このサービスにより、管理業務の省人化と品質向上が実現し、40棟以上のビルで導入が進んでいます。

本支援事例のポイント

本事例において業界の根本課題に対し、AI を導入することで効率的なソリューションを提供しました。またヒューマンエラーを防ぎ、省人化を実現することで、管理業務の質を大幅に向上させた本事例は、技術を活用した業務改善の成功モデルとして、ウィズコロナ(アフターコロナ)
での需要の高まりもあり、不動産管理サービスとして注目されています。A I を用いたプロパティマネジメントサービスは今後の不動産業界におけるスタンダードとなる可能性を示しています。