企業事例紹介

BIPROGY(旧日本ユニシス)は、ITソリューションを提供する企業で、VR技術を活用したバーチャル住宅展示場「My Home Market®」を展開しています。

このサービスは、住宅購入プロセスを革新し、対面接客から非対面型のオンライン内覧へと移行させた日本初の「VR住宅展示場サービス」の取り組みです。JIBUN HAUS.との共同事業として2017年にスタートし、顧客の利便性を飛躍的に向上させました。収益も順調に拡大し、2019年度にはグッドデザイン賞を受賞。住宅業界における新たな顧客体験を提供し続けています。

プロジェクトの目的

生活者の住宅展示場離れが進む中、住宅業界では新たな顧客接点の確立を迫られていました。本プロジェクトの目的は、VR 技術とスマホを活用して顧客体験を向上させ、住宅購入の新たな形を提供することです。

特に、売り込まれる対面営業を好まないミレニアル世代のライフスタイルに合わせたサービスを展開し、業界の構造変革を促すことが目的でした。

プロジェクト概要

フィンチジャパンは BIPROGY 社の新事業立ち上げを支援し、マクロトレンド調査、市場性・事業性調査を実施しました。住宅業界における顧客行動の変化を踏まえ、ミレニアル世代のライフスタイルに合ったスマホファーストの住宅購入サポートサービスを企画・推進。

JIBUN HAUS.との協業を通じて、バーチャル住宅展示場「My Home Market®」を事業化しました。従来の住宅販売モデルを大きく刷新し、非対面型の内覧と販売を実現しました。

住宅業界で求められていた購買体験を捉えたサービスを展開

住宅業界では、新設住宅数の減少と顧客購買行動の変化が大きな課題となっていました。フィンチジャパンは市場調査を通じて、住宅展示場離れが進み、スマホを活用する消費者層が増えていることに着目。

ミレニアル世代はライフスタイルを重視し、対面接客よりもオンラインでの購買体験を好む傾向が強いことを明らかにしました。
そこで、BIPROGY とJIBUN HAUS.を引き合わせ、バーチャル住宅展示場「My Home Market®」を共同開発。VR技術によるオンライン内覧を実現し、住宅購入プロセスを革新しました。

結果として、20 社以上のハウスメーカーが参画し、事業は順調に拡大。非対面型住宅販売のモデルとして業界内で高い評価を得ています。

本支援事例のポイント

住宅市場の変化に対応し、消費者ニーズを的確に捉えたことが、本新規事業の成功要因です。特に、ミレニアル世代のライフスタイルを重視し、VR とスマートフォンという技術を組み合わせたことで、顧客体験の向上を行った事例であり、本事例は、伝統的な販売手法に革新をもたらし、新たな市場を切り開いた業界の先駆けのような施策だったと言えます。